はじめに
「特定技能2号」は “熟練した技能と知識を持つ人” が取得できる在留資格です。取得できる分野は、建設・造船・船舶工業(溶接区分)の3分野だけでした。ですが、今後は「特定技能2号」の分野が拡大します!
「特定技能2号」を取得すると、在留期間の更新に制限がなくなります。つまり、外国人スタッフは日本でずっと働くことができるようになります。「特定技能1号」は通算5年までですので、これはとても大きな変化です。
また「特定技能2号」になると、家族も日本に来ることが許されます。単身赴任で来ている場合、家族一緒に住めるようになるわけです。これはとても良い条件ですね。
ここでは、「特定技能2号」についての概要をご説明します。
参照資料:出入国在留管理庁
特定技能2号の対象分野追加について
今後拡大する「特定技能2号」とは?
以下の分野で「特定技能2号」が認められるようになりました。つまり「介護」以外のすべての分野(11分野)において「特定技能2号」が取得できるようになりました。
「特定技能2号」を取得するには?
各分野での「特定技能2号」の試験を受ける必要があります。特定技能2号は “熟練した技術と知識を持つ人” ですから、試験のレベルは高くなります。各分野を管轄している省庁で、試験が随時開始されていく予定です。最新情報は、各省庁のウェブサイトで確認してください。
「特定技能2号」の試験は、日本語の水準を測る試験はありません。すでに業務に必要な日本語レベルに達しているとみなされます。
例)素形材・産業機械・電気電子情報関連製造業分野の場合:経済産業省サイトを見てみましょう。
特定技能「介護」はなぜ2号がない?
「特定技能1号」の「介護」は、2号が開設されません。なぜなら、すでに「専門的・技術的分野」の在留資格「介護」があるからです。(この資格は「介護福祉士」である必要がある)
「特定技能の介護」から「介護」の在留資格に切り替えることができれば、今後ずっと日本で働くことができます。そのためには「介護福祉士」の試験に合格しなければなりません。
「特定技能1号」で働いている5年の間に、介護技術・日本語レベル共にスキルアップしなければなりません。これには本人の努力はもちろん、受け入れ施設のサポートも必要となります。
おわりに
「特定技能2号」の分野が拡大されたので、人手不足の産業において、高度技術を持った外国人スタッフを確保することができるようになりました。深刻な問題である労働人材不足の解決となるでしょう。外国人スタッフも、家族と一緒に日本に住めて、ずっと安定して働けるのは理想的でしょう。
外国人雇用をお考えでしたら、ぜひとも「特定技能2号」取得を目指した教育サポートを充実することをお勧めします。