はじめに
外国人スタッフを採用している企業や施設が増えています。
日本在住のインドネシア人は多くないのですが、インドネシアの人口は日本の約2倍(約2.7億人)もいます。若い人たちが多いので、今後の発展が見込まれている国です。また「親日国」なので、大勢の人が日本で働いてみたいと思っています。
ここでは、インドネシア“ネイティブ”からの情報をお伝えします。
インドネシアってどんな国?
インドネシアは赤道直下の国です。多くの島々(約1万7千)で構成されていて、これは世界最大規模です。
インドネシアの人口は、なんと中国・インド・アメリカに続く世界第4位です。2020年に、約2億7千万人と報告されています。ちなみに日本は、世界第11位です。悲しいことに、今後の人口減少に歯止めはかかりません。
インドネシアは、一年中暑い国です。雨季と乾季があり、乾季は比較的過ごしやすく、雨季は高温多湿となります。日本のような春・秋・冬がありませんので、他の東南アジアの人と同じように「桜」「紅葉」「雪」に興味があります。
インドネシア人の主食は、日本と同じ「米」です。和食では天ぷらや唐揚げなど、油で揚げた料理が大好きです。
インドネシアの公用語は、インドネシア語です。島が多いので、地方語が話されています。地方語の数は、なんと700を超えています。ある意味で多言語国家といえます。
インドネシア人の多くは、小規模な農業や商売を営んでいます。地域差はありますが、月給は3万円~6万円ほどです。「日本=先進国」のイメージが強く、多くの人が日本で働くチャンスが欲しいと思っています。
インドネシア人ってどんな感じ?
面白いことに「島」によって性格が異なります。例えば、ジャワ島の人たちは穏やかで思ったことをすぐに言わない人たちです。逆に、スマトラ島の人たちは率直に自分の気持ちを伝える人たちです。
ですが、全体的に言うとインドネシア人は人との関わりが大好きなフレンドリーな性格です。おしゃべりが大好きで、すぐに友達になれます。コミュニケーション能力が高く、明るくて順応性があります。困っている人に親切にする、ホスピタリティの精神があります。
ただ、分からないことがあると困惑して、たくさん質問してしまう「心配性」な一面もあります。いろいろと細かいことを考えてしまう、そんな繊細さも持っています。
インドネシア人が日本で困ってしまうこととは?
一番困ることは、宗教の違いでしょう。インドネシア人のほとんど(約90%)がイスラム教徒です。少数ですが、ヒンズー教徒、仏教徒、キリスト教徒もいます。
イスラム教の人たちにとって「お祈り」や「ヒジャブ」を被ることはとても重要なことです。そして、イスラム教徒は「豚肉」や「アルコール」がNGです。ヒンズー教徒は「牛肉」を食べません。
日本人には馴染みのない習慣がたくさんあるかもしれません。しかし、インドネシア人にとって重要な宗教と信条を尊重するのは大切なことです。
インドネシア人が「介護」に向いている理由
上記のように、インドネシア人は友好的でホスピタリティのある人たちです。老齢の人や病気の人を温かくお世話します。
特に家族に対しては、なんとかして「助けてあげたい」という思いで世話します。単なる義務感からではなく、とても情が深いのです。
インドネシアには日本のような介護施設はありません。インドネシアの将来のために、日本で介護技術を学びたいと思っている人たちもいます。そのような人はモチベーションが高く、真面目に業務をこなします。
インドネシア人の明るく友好的な性格は、施設の利用者さんや病院の患者さんに好かれることでしょう。順応性も高いので、日本人とすぐに仲良くなれるでしょう。
「思いやり」の精神が強いインドネシア人は、「介護」のお仕事に向いている人たちなのです。
おわりに
インドネシアについての情報をお伝えしました。日本の人手不足は深刻ですから、外国人スタッフの雇用は必須です。今、外国人雇用を検討されているのでしたら、参考にしていただけると嬉しいです。