はじめに
少子高齢化の加速により、外国人雇用がますます必要とされています。外国人を雇用する利点とは何でしょうか?また、外国人雇用で難しい点とは何でしょうか?いくつか取り上げてみたいと思います。
日本の「特定技能」外国人雇用状況もご覧ください。
外国人の労働者数は増えている
厚生労働省のデータを見ると、過去10年の増加は一目瞭然です。
2010年は約60万人程度だったのが、2020年には約172万人にまで増えています。10年間で約2.5倍の増加です。少子高齢化の加速により、労働人口の減少が進んでいる現状が分かります。今後ますます外国人雇用が必要とされていくでしょう。
外国人雇用の利点とは?
若い人を確保できる
少子高齢化が深刻なので、若い人を確保するのが課題となっています。人手不足の企業は、外国人の若い人を雇用することで、労働力を確保できます。今後長く働ける人材を確保することは重要です。
職場の雰囲気が活性化する
若い外国人スタッフが入ってくると、職場の雰囲気も活発になります。外国との文化の違いなど、新たな発見もあって、なかなか興味深いことでしょう。
やる気のある人が多い
「日本で働きたい」と思っている人たちは、やる気が高い人たちです。日本で技術を磨きたい、将来を見据えて資格を取りたいと思っている人も大勢います。できるだけサポートしてあげましょう。
職場が国際化する
外国人スタッフが入ってくることで、職場が国際化します。今まで感じることのなかった、良い意味での感覚の違いを感じるでしょう。言語も多言語化していくので、面白い経験になるでしょう。
外国人雇用の難しさとは?
言語の壁がある
誰にとっても、外国語を学ぶのは難しいことです。日本語はとても難しい言語です。若い外国人が日本語レベルを上げられるように、サポート体制を整えてあげましょう。また、職場の「多言語対応」を充実させましょう。
考え方が日本人と違う
文化が違えば、考え方が違うのは当たり前です。日本人からすると、理解不能なこともあるでしょう。ですが、コミュニケーションをしっかりとれば、外国人の「考え方」を理解できるでしょう。外国人スタッフの日本語アップが鍵です。日本語学習サポートを充実させてあげましょう。
すぐ転職することがある
SNSコミュニティで情報交換を行っているので、情報も入りやすいです。今の職場に不満がある場合は、特に転職したがるのですが、なぜ転職を望んでいるのか、理由を探ることも必要です。何かの改善点が見えてくるかもしれません。
各種手続きに時間がかかる
特に海外から来る場合は、手続きに時間が何ヶ月もかかります。現地・日本の両国で行わなければならないものが多数あります。そして在留資格が許可されるかは「出入国在留管理庁」の決定にかかっています。
外国人の採用決定から現実に働き始めるまでに、何ヶ月か待つことがほとんどです。ですから、外国人雇用は前もって計画的に行う必要があります。
おわりに
外国人を雇用する利点と、難しい点を考えてみました。メリットはとても多いことが分かります。難しい点もあるのですが、どれも克服可能ものです。今後の少子高齢化の深刻さを考えると、外国人の雇用は不可欠です。将来を見据えて、今から行動を始めましょう。