はじめに
日本の少子高齢化はますます深刻化していきます。
特定技能「介護」外国人スタッフの雇用は、現実的な選択肢となっています。
多くの介護施設や病院で受け入れが始まっていますが、全体的には少ないのが現状です。理由はいろいろあるでしょう。例えば、外国人雇用は「ハードルが高い」と感じている、日本人スタッフで間に合っているので「まだ先のこと」と思っている、そもそも特定技能とは「どんな制度かまだよく分からない」といったことかもしれません。
特定技能「介護」外国人スタッフを雇う際に、ぜひとも考えておきたいポイントを簡潔にご説明します。
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「特定技能（Specified Skilled Worker)」とは？
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特定技能「介護」外国人スタッフを雇用するには？
外国人スタッフ雇用の流れを簡潔に説明すると、以下のようになります。
特定技能外国人を扱う人材紹介業者を探す
↓
希望する人材について伝える
↓
希望にあった人材を紹介してもらう
↓
書類選考・面接
↓
採用決定
↓
公的機関への手続き（＊主に登録支援機関が行う）
↓
生活支援の開始（＊登録支援機関が行う）
↓
就労開始
＊特定技能外国人を雇用するには基本的に「登録支援機関」を通すのが一般的です。
人材紹介業者でもあり、登録支援機関でもある会社に依頼するのが一番スムーズでしょう。
登録支援機関（Registered Support Organization）について
「特定技能１号」の外国人スタッフの生活支援を行うのが、登録支援機関です。日本での生活に慣れてもらうために、さまざまな支援を行います。ここでは、登録支援機関が行…
＊施設自身で外国人を雇用をする場合は、就労に制限のない「永住者」などの人たちが多いと思います。特定技能人材を自社のみで雇用する場合、さまざまな公的機関への手続きや支援を施設自身で行なわなければなりません。
どのような人材紹介業者に依頼したらよいか？
ここでは、参考となるポイントだけをお伝えします。
しっかりとヒアリングしてくれること
それぞれの介護施設や病院で、必要とするスタッフの条件は異なっています。「言語力」を重視するところもあれば、介護の「経験」を重視するところもあります。または、未経験でも「人柄」を重視するところもあります。ですから、依頼者が求めている人材についてしっかりヒアリングし、その要望にマッチした人材を探してくれる会社を選びましょう。
面談をきちんと行っていること
応募してきた外国人と面談を行って、日本語能力レベル、介護への思い、やる気、今後の目標などをヒアリングすることは重要です。介護職は、ホスピタリティの精神がなければなりません。本当に人を助けたいと思っている人かどうか、判断する必要があります。これらの点をきちんとチェックしている人材紹介会社を選びましょう。
誠実な対応をしてくれること
正直で誠実な対応をしている会社を選びましょう。介護スタッフの人選はとても重要です。しっかりと面談で見極めたとしても、受け入れ施設側とのマッチングがうまくいかない場合もあります。そういった事が生じた時にも、真面目で誠実に対応してくれる会社であれば安心です。
適正価格であること
必ずしも「安い紹介料＝良い会社」ではありません。国内・国外にいる人材を探し、介護に適任であるか判断し、施設の条件にマッチしている人を紹介するには、相当の時間と手間とコストがかかります。安すぎる紹介料の場合、確認作業に十分時間をかけていない場合もあります。ですから、良い人材を紹介するために相応の努力を払っている会社かどうか、という観点で判断されるようおすすめします。
ネイティブスタッフが対応していること
応募してきた外国人の日本語力は完璧ではありません。伝えきれない微妙なニュアンスは、ネイティブスタッフでないと理解できないことがあります。その人の背景など、日本人スタッフでは分かりきれないことを、ネイティブスタッフが判断するのがベストです。できれば、ネイティブスタッフが在籍している会社を選びましょう。
登録支援機関でもあること
国から認可されている登録支援機関であれば、公的機関への手続き・生活支援を行なうことができます。出入国在留管理庁への手続きは煩雑で、定期的に行わなければなりません。特定技能外国人とは、定期的な面談と報告を行う必要があります。これらの業務は、それらを専門とする登録支援機関にお任せしましょう。
多言語対応できる会社であること
多言語対応できる会社であることも大切です。各国の人たちからの相談や質問に対応しなければなりません。また、面接時の通訳も行う必要があります。特定技能外国人として働き始めた後にトラブルが生じたら、その人たちの言語で対応する必要もあります。重要な書類を多言語翻訳できる会社であればベストです。例えば「契約書」や「業務マニュアル」など、母国語でも作っておいたほうが良い書類を翻訳できる会社であれば安心です。
レスポンスが早いこと
連絡がつきにくい会社ですと、トラブルが起きたときに対応に困ってしまいます。普段からレスポンスが早く、すぐに担当者が対応してくれる会社を選びましょう。
おわりに
特定技能「介護」外国人スタッフの雇用を始める時に考えておくと良いポイントをお伝えしました。今後の参考にしていただけると幸いです。
