はじめに
在留外国人は、270万人以上います。(令和3年出入国在留管理庁データ)日本で暮らす外国人は、いろいろな場面で「文化の違い」を感じるでしょう。外国で普通だったことが、日本でNGかもしれません。日本で気持ちよく生活するのに必要な、ルール・マナーを教えてあげましょう。ここでは、基本的なことを取り上げます。
参照資料:東京都「外国人在留マニュアル」
最低限伝えてあげたいルール・マナー
ゴミの出し方
ゴミ出しのルールは市区町村によって異なります。地元のルールを教えてあげましょう。分別の仕方、何曜日に出すのか、粗大ゴミはどうしたらよいかを伝えましょう。外国人には少々細かくて難解かもしれませんが、地元のルールに従うことは大事です。理解できるまで説明してあげましょう。
住居での禁止事項
賃貸契約書で禁止されていることを伝えましょう。勝手に友人を住まわせる、勝手に部屋を貸す、勝手に部屋を改装する、ペットを飼うことなどです。また、部屋や廊下で大騒ぎして、隣人に迷惑をかけないように伝えましょう。通路・階段など公共の場所に、私物を置いてはいけません。
電車やバスに乗るとき
交通ICカードや定期券を、友人に貸してはいけません。自分も友人の交通ICカードや定期券を借りて使用してはいけません。これは違法です。
電車やバスに乗るときは、並びましょう。携帯電話の使用は基本NGです。大きな声で友人と話して、周りの人の迷惑とならないようにしましょう。座るときも足を投げ出したりして、他の人の通行の妨げとならないようにしましょう。
病院で診察を受けるとき
当然ですが、病院で診察を受ける時に他人の保険証や診察券を使ってはなりません。また、自分の保険証や診察券を他人に貸してはいけません。これは違法行為になります。
物を拾ったら
誰かの財布やスマホなどを拾ったら、必ず交番に届けるように教えましょう。当たり前ですが、人の物を盗んではいけません。近くの交番まで連れて行ってあげると良いでしょう。
罰せられる行為
当たり前ですが、スーパーやお店で商品を万引きしてはいけません。また、停めてある他人の自転車(バイクや車も)を勝手に乗ってはいけません。
勝手に他人の畑から農作物を取ったり、許可されていない場所(川や海)で釣りをしてはいけません。
携帯電話や銀行のキャッシュカードを、他人に譲ったり売ったりしてはなりません。また、他人のために契約してはいけません。
交通ルール
自転車は原則的に車道を通行します。自転車は車と同じように、左側通行です。自転車レーンがある道路なら、そこを通行します。自転車の二人乗り、傘さし運転はNGです。夜間はライトをつけましょう。
アルバイトの時間制限
就労不可の在留資格でも、申請して許可されたら、アルバイトができます。ですが、時間の制限があります。定められている時間は、週に28時間以内です。(*留学生のみ夏休み・冬休みは週40時間以内可能。学校を辞めたら就労不可。)オーバーワークは違法です。気をつけましょう。
届出に関すること
中長期滞在する外国人は、市区町村や出入国在留管理庁に届出を提出しなければなりません。忘れないよう気をつけましょう。
・住む家が決まったとき
・引っ越しで住所が変わるとき
・結婚したとき
・所属機関が決まったとき
・所属機関が変わる時(退職・転職など)
・所属機関の名称や所在地が変更したとき など
相談窓口はどこにある?
届出など、外国人のための相談窓口があります。分からないことがあったら、まず聞いてみることをおすすめします。
*外国人在留総合インフォメーションセンター 0570-013904
*外国人在留支援センター(東京入管)03-5363-3025(予約専用)
おわりに
外国人にとって、日本での生活は「謎」が多いかもしれません。ですが、最低限のルールとマナーを守っていれば、気持ちよく暮らせるでしょう。今後も外国人の雇用が増えていきますので、日本での生活ルールとマナーを親切に教えてあげることにしましょう。